スキンケア事典
No.01-04 真皮の構造
真皮は基底膜を境界として、表皮の下にある組織です。
表皮を支え、弾力やハリを与える肌のベースです。
厚さは平均で2mmほど。
コラーゲン線維(膠原線維)がネットの構造を作り、そのコラーゲン線維をところどころでエラスチン線維(弾力線維)がつなぎ止めます。
そのネット構造の隙間は、水分をたっぷり抱えたヒアルロン酸などのゼリー状物質が満たしています。
これらの組織はみんな繊維芽細胞によって作られます。
また、線維芽細胞は古くなった組織を壊すことで、肌のハリや弾力を保つよう常にリフレッシュさせています。
リフレッシュは表皮と違い、次から次へと生まれ変わるわけではなく、数ヶ月から数年のサイクルでゆっくりと生まれ変わります。
しかし、この線維芽細胞は老化や紫外線によってリフレッシュの働きが低下してきます。
すると生まれ変わりが滞り、肌のハリや弾力がなくなるという結果となります。
コラーゲン線維(膠原線維)
・丈夫な線維状
・真皮の約70%を占める
・ネット構造を作ることで、肌の伸縮性やハリを保つ
エラスチン線維(弾力線維)
・ゴムのように弾力のある線維状
・真皮の約5%を占める
・コラーゲンをつなぎ止め、肌の弾力を保つ
ヒアルロン酸
・ゼリー状の物質
・コラーゲンやエラスチンの間を埋め尽くす
・すぐれた保湿力があり、肌のうるおいと柔軟性を保つ
線維芽細胞
・コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を作り、リフレッシュ
※ コラーゲンやヒアルロン酸はよく化粧品に配合されていますが、普通の化粧品が浸透するのは角質層まで。
真皮のコラーゲンやヒアルロン酸が補給されるわけではありません。
ですが、これらは表皮の保湿機能をサポートする成分としてとても有効です。
→ 成分辞典
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- 肌のしくみ
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