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スキンケア事典

No.07-09 肌トラブル別スキンケア「アトピー肌」

アトピー性皮膚炎とはアレルギー反応によって出てくるかゆみのある湿疹が、良くなったり悪くなったりをくり返しながら、長く続く炎症のこと。
赤く腫れたようになる、痒みがある、ブツブツができる、カサカサして皮がむけてフケのようになる、水ぶくれができる、じゅくじゅくしたかさぶたができるなどの症状がでます。
顔では額、目の周り、口の周り、首から胸にかけて現れます。

アトピー性皮膚炎は、「アトピー因子」という遺伝的にかゆみを起こしやすい体質の方が、「アレルゲン(抗原)」と「外的刺激」にさらされた時に起こる皮膚炎であると言われています。
「アレルゲン」とは生体の免疫反応を過剰に引き起こす原因となるもので、アトピー性皮膚炎の場合は主に食品、ダニ、細菌、ハウスダスト、ペット(皮膚、毛)、化学物質(金属、ホルムアルデヒドなど)などが主な原因物質となります。
アトピー性皮膚炎の場合、肌のいちばん表面の角質層に存在する「NMF(天然保湿因子)」と「細胞間脂質」の量が少なく、肌の保湿機能が不十分で乾燥しがちであったり、また、肌のバリア機能も弱まって外界からの刺激を受けやすくなっています。
アレルゲンが元で皮膚に湿疹ができると、かゆみがでて、掻く(外的刺激)と皮膚が傷つき、炎症を起こしたり、よりアレルゲンが侵入しやすくなります。そうなるとさらに湿疹が悪化してかゆみが増すという悪循環が起こります。

その他、チクチクする素材の衣服、界面活性剤・防腐剤・香料などの刺激を引き起こしやすい成分、毛髪、汗なども外部刺激になります。
また、アトピーの悪化要因として、精神的なストレス、不規則な生活、偏食などのほか、症状が出た部位には黄色ブドウ球菌などの雑菌が多く存在しており、この細菌もアトピーを悪化させると考えられています。

アトピー性皮膚炎の疑いがある症状を繰り返している場合は、早めに皮膚科を受診してください。

スキンケア
肌を清潔に保ち、正しい保湿ケアを継続して行うことはアトピー肌にとって重要なことです。
スキンケア製品は、無香料、無着色、アレルギーテスト済みなど低刺激の処方組みをしているもので、肌に合ったアイテムを選びます。
皮膚科の医師に相談するとより安心です。
初めて使用する化粧品は、アトピー肌用の製品でもセルフパッチテストを行って、肌に異常が起らないことを確認してからスキンケアに取り入れます。
アレルギーや炎症のチェック「セルフパッチテスト」

  • 落とすケア
    アトピー性皮膚炎では、汚れや汗が刺激になることがあります。特に夏は汗をかくと細菌が繁殖しやすくなります。
    洗顔は洗浄力が弱めの洗顔料を使用し、摩擦が起らないようやさしく手早く洗顔を行います。
    クレンジング(メイク落とし)や洗顔時、タオルで拭く時など、特に摩擦が起らないよう注意します。
    基本ステップ1「落とすケア」

  • 補うケア
    洗顔によって肌の保湿成分が洗い落とされ、また、肌の水分蒸発を防ぐ皮脂も肌表面を覆っていない状態で、肌の水分はどんどん蒸発していきます。
    洗顔後はできる限り早めに保湿ケアを行います。
    肌表面や角質層内で水分を吸収する保湿成分や、肌の水分が蒸発するのを防ぐエモリエント成分が配合された化粧水クリームで、水分を保つ力を高める保湿ケアを行います。
    また、アトピー性皮膚炎の肌は健康な人の肌よりpHがやや高めで、酸性に弱くアルカリ性に強い性質のブドウ球菌が繁殖しやすくなっています。
    ヒノキチオールなど制菌成分が配合されたアトピー肌用化粧品がおすすめです。
    アトピー肌のスキンケアでは、各アイテムを使用する時に摩擦がおこらないよう、コットンではなく手でおさえるようにやさしくなじませます。
    基本ステップ2「補うケア」

  • 守るケア
    日焼けも肌の炎症ですので、アトピーを悪化させます。
    日中は日焼け止めを使用し、肌を紫外線から守ります。
    日焼け止めは、低刺激でSPF30以上の製品が安心です。
    基本ステップ3「守るケア」


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