スキンケア事典
No.04-05 古い角質を取り除く「ピーリング」
肌の表面にある表皮では、新しい細胞が生まれ、やがて角質細胞になり、古い角質はアカとなってはがれ落ちます。
このように肌は毎日少しずつ生まれ変わっていますが、加齢や不規則な生活などによってこの肌の生まれ変わりの周期「ターンオーバー」が低下すると、古い角質がはがれ落ちずに肌にとどまり、さまざまな肌トラブルを引き起こします。
また、古い角質が毛穴をふさぎ、そこへ皮脂が溜まると、やがて毛穴の黒ずみやニキビなどのトラブルになることがあります。
ピーリングは、肌トラブルの原因となる古い角質を取り除き、肌トラブルを予防したり、肌の再生を促すことが目的です。
なかでも、酸の作用で古くなった角質を除去する「ケミカルピーリング」は、皮膚科や美容クリニックでも行われる有効性の高いスキンケアです。
【代表的なケミカルピーリング成分】
グリコール酸、乳酸、フルーツ酸など「AHA(エーエイチエー、Alpha Hydroxy Acidの略称)」と呼ばれるもの
表皮を構成する細胞はタンパク質が主な成分。酸はタンパク質を分解するため、肌のいちばん外側にある角質層をアカとして剥がれやすくすることができます。
これらのピーリング成分は肌にのせると、かすかにピリピリ感があり、洗い流すタイプの場合は流したときに古い角質が落ち、洗い上がりがつるんとなめらかになるのが特徴です。
特にグリコール酸はピーリングだけではなく、肌に浸透してコラーゲンを生成したり、細胞を活性化させる働きがあるため、エイジングケアや凹んだニキビ跡のケアとしても有効です。
また、ピーリングにもいくつか種類がありますが、こすり落とすタイプは肌を傷めることがあるため、セラ コスメティックスでは洗い流しタイプのケミカルピーリング製品をご提案しています。
→ デイリーケア用「セラ AHAクリアウォッシングフォーム」
→ スペシャルケア用「セラ MDピーリングキット」
使用頻度
ピーリング製品には、穏やかなピーリングで毎日のスキンケアに取り入れることができるデイリーケア用と、一定期間をおくスペシャルケア用があります。
角質細胞は外界の刺激から肌を守り、肌内部の水分蒸発を防ぐバリアの役割があります。
→ 角質層のはたらき
過剰なピーリングはこの肌の保護機能を低下させ、深刻なダメージを与える可能性があります。
使用方法をよく読んで、肌の状態を観察しながら、適切なピーリングを行うことが大切です。
使用のめやす
製品に記載の使用頻度を守ったうえで、
・肌が過敏ではない時
・くすみが気になる時
・ゴワつきやガサつきが気になる時
・毛穴の開きや黒ずみが目立ってきた時
・ニキビができた時
この項目のタグ
- ニキビ、
- 角質、
- ニキビ跡、
- ピーリング
スキンケア事典の関連する項目
・No.02-01角質層のはたらき
・No.02-02肌の生まれ変わりのしくみ「ターンオーバー」とは?
・No.02-03皮脂膜のはたらき
・No.03-08スキンケア製品の保管
・No.04-01基本ステップ1「落とすケア」
・No.05-01基本ステップ2「補うケア」
・No.06-01基本ステップ3「守るケア」
・No.07-01肌トラブル別スキンケア「毛穴」
・No.07-02肌トラブル別スキンケア「ニキビ」
・No.07-05肌トラブル別スキンケア「くすみ・キメ」
・No.08-02夏(6月・7月・8月)の肌とスキンケア
・No.08-03秋(9月・10月・11月)の肌とスキンケア