スキンケア事典
No.05-01 基本ステップ2「補うケア」
洗顔後、肌に有効成分が浸透しやすい状態にして、肌を整える成分や目的にあった成分を肌内部(角質層)に補うステップ。
肌には健康な状態をキープしようとする力がありますが、化粧品はその力をサポートすることで、より肌の状態を整え、美しく維持することができます。
肌は「NMF(天然保湿因子)」「細胞間脂質」「皮脂」3つの保湿成分によって角質層に一定の水分を保っています。
これら肌の保湿成分は洗顔によって失われますが、洗顔後、時間をかけて自然に補給され、水分や角質層バリアを維持しています。
補うアイテムとして、化粧水、美容液、乳液、クリームなどがあり、ほとんどのアイテムに共通する機能は「保湿」です。
保湿機能のある化粧品を使用することは、肌自身の自然補給を待たずに、途切れることなく水分や角質層バリアを維持することができます。
また、肌の保湿成分は洗顔以外にも、季節の変わり目や加齢などによって機能が低下するため、それを補うためにも保湿機能やエモリエント機能のある化粧品は有効です。
汚れを落とした後の肌を化粧水などにより水分で満たされた状態にすることで、角質層に有効成分がより浸透しやすくなります。
保湿機能以外にもさまざまな機能の化粧品がありますが、目的に合った有効成分を肌に補うことで、肌の働きを効果的にサポートすることができます。
化粧水、美容液、乳液、クリームなど、それぞれ剤型も使用する順番もメーカーによってバラバラですが、ラインを通して相乗効果を狙ったり、目的のケアを総合的に行う場合がほとんどです。
肌にあわないアイテムがなければ、肌状態に合わせて加減しながらライン使いをすることが最も効果的に作られています。
→ 化粧水・ローション製品一覧
→ 美容液製品一覧
→ 乳液・クリーム製品一覧
どの製品にしても、ひとつのアイテムがしっかり肌になじんでから、次のステップに進むことがポイントです。
なじませずに次々にのせるだけでは、せっかく順番を守っても肌の上で化粧品が混じってしまうため、それぞれのアイテムの役割が十分果たせない場合があります。
→ 化粧水・ローションの効果とケア方法
→ 美容液のポイントとケア方法
→ 乳液・クリームの効果とケア方法
主な機能
- 保湿
肌表面や角質層内で水分を吸収し、肌の水分を保持することで、みずみずしい肌にすることができます。 - エモリエント
肌の水分が蒸発するのを防いで水分を保持することで、肌を柔らかくすることができます。 - 美白
メラニン合成反応を各過程で抑え、シミやそばかすなどを事前に防ぐことができます。 - 抗炎症・肌あれ防止
角質のバリア機能を強化して肌あれを防いだり、肌の治癒力をサポートすることで炎症を改善することができます。 - 収れん
角質層のタンパク質を収縮させることで肌を引き締め、キメを細かく整えることができます。 - 抗酸化
皮脂や肌内部の脂質を酸化させる活性酸素を消去するなどして、肌トラブルに発展することを防ぐことができます。 - その他生理活性
ニキビケア、エイジングケアなど、皮膚組織を構造する細胞や代謝のしくみをサポートし、さまざまな肌トラブルを予防したり、美しく健やかな肌を維持することができます。
→ 成分辞典
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- 乳液、
- 美容液、
- ブースター
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