スキンケア事典

No.01-05 肌の付属器官

毛穴
毛を取り囲む組織層を「毛包(もうほう)」、毛が肌の表面に出てくる部分を「毛孔(もうこう)」といい、一般的に「毛穴」と呼ばれる部分です。
毛包のいちばん下の部分は、酸素や栄養を届ける「毛細血管(毛細血管)」が入り込み、毛がつくられて伸び、そして毛が抜ける、というサイクルが繰り返されます。
また、毛包には皮脂を分泌する「皮脂腺(ひしせん)」がつながっています。

汗腺(かんせん)
汗腺にはエクリン汗腺(小汗腺)とアポクリン汗腺(大汗腺)の2種類があり、汗を分泌する細胞が集っている器官です。

  • エクリン汗腺
    エクリン汗腺は単独で存在し、ほぼ全身にあります。
    汗をかいたと感じるのはエクリン汗腺から分泌された汗。出口である汗口から肌表面に汗が出ます。
    汗の水分の蒸発により体の熱を奪うことで体温を一定に保ったり、細菌の繁殖を抑えたりと、大事な働きをしています。
    この汗は弱酸性ですが、汗をかいたまま放置しておくと、弱アルカリ性に傾きます。
    そうなると、細菌が繁殖することでニオイが発生したり、肌への刺激になったりもします。
  • アポクリン汗腺
    アポクリン汗腺は単独ではなく、毛包に開口し、毛孔(毛穴)から肌表面に汗が出ます。耳やわきの下、下腹部などにのみあります。
    アポクリン汗腺は少し特殊で、精神の緊張などで汗が分泌されます。
    人ではアポクリン汗腺の汗の働きがよくわかっていません。
    この汗は弱アルカリ性のため、細菌感染が起りやすく、ニオイの原因になります。
    また、ワキガ体質の場合、このアポクリン汗腺が発達しているといわれています。

皮脂腺(ひしせん)
皮脂腺は皮脂を分泌する細胞が集っている器官で、真皮層にあり、毛包に開口しています。
分泌された皮脂は、毛孔(毛穴)から出て肌表面に広がります。
皮脂腺の数・大きさ・形は部位によって違い、最も発達している頭皮や顔(特に額や鼻のTゾーン、下あご)などは皮脂が多く分泌され、手や足の末端に行くほど皮脂は少なくなります。
皮脂腺から分泌された皮脂は肌表面に広がり、肌の水分蒸散を防いでうるおいを守ったり、雑菌の繁殖を抑えたりと、肌を保護する大事な働きをしています。
皮脂膜のはたらき
皮脂分泌量の変化

血管、リンパ管
皮下組織にある血管から枝分かれし、「毛細血管」という細い血管が真皮上部に広がっています。
血管は肌の代謝に必要な栄養や酸素、水分を届ける大事な働きをしています。
また、老廃物や二酸化炭素は血管やリンパ管へ回収され、体外に排出されます。
血管に流れる血液やリンパ管に流れるリンパ液の流れが良いと肌の代謝がスムーズに行われ、血色の良い美しい肌が保たれます。
逆に、加齢や体調不良、体温調整で血管が収縮しやすい低い気温などによって血行不良になると、くまが目立ってきたり、肌の代謝機能が低下することで肌あれや肌老化を引き起こすことがあります。
また、リンパ管には血液の流れを生み出す心臓のようなポンプはなく、血管の圧力や呼吸、筋肉の収縮などによってリンパ液はゆっくりと流れています。
血行不良や運動不足など、肌の代謝機能がさらに低下するひとつの原因になることがあります。

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