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スキンケア事典

No.02-05 メラニンのはたらき

メラニンは肌や髪の色を決めたり、シミやそばかすなど肌の色ムラに関わる色素。
紫外線を吸収することで、肌を構成する表皮細胞の核や、表皮下の真皮にまで肌に有害な紫外線が届かないように守る重要な働きをしています。
肌の基本構造

このメラニンは、表皮のいちばん下にある基底層に点在する「メラノサイト」という細胞から作られます。
紫外線を浴びると、メラノサイトがその情報をキャッチし、メラニンを作り出します。
メラノサイトは出来上がったメラニンを、近くにある表皮細胞ケラチノサイトに届け、受け取った表皮細胞ケラチノサイトはメラニンをシェードにし、紫外線の防御機能をさらにアップさせます。
紫外線を浴びること以外にも、ニキビや傷などの炎症、ホルモンバランスの崩れなどによってメラノサイトの活動が活発になり、メラニンは作り出されます。
作り出されたメラニンは、通常では、肌が生まれ変わるターンオーバーによって、メラニンを含む表皮細胞が角質細胞となり、メラニンもいっしょにアカとなってはがれ落ちます。
しかし、ターンオーバーの速度をはるかに上回る大量のメラニンが作られたり、紫外線を浴び続けることでいつまでもメラニンが作られたりすると、シミやそばかすとなって現れることもあり、美容のうえでは肌トラブルとして問題となります。

メラニンが作られるメカニズム

・紫外線にあたると
表皮細胞「ケラチノサイト」が、情報伝達物質(サイトカイン)である「エンドセリン(ET-1)」「肝細胞因子(SCF)」「メラノサイト刺激ホルモン(MSH)」などを放出

情報伝達物質(サイトカイン)が、色素細胞「メラノサイト」を活性化

色素細胞「メラノサイト」内では、カプセル状の「メラノソーム(メラニン顆粒)」の中で、酸化酵素「チロシナーゼ」が、メラニンの原料「チロシン」を酸化させ、黒い色素「メラニン(メラニン粒子)」に変化

「チロシン」→「ドーパ」→「ドーパキノン」→「ドーパクロム」→「メラニン」

色素細胞「メラノサイト」の樹枝状突起から、黒い色素「メラニン(メラニン粒子)」がたっぷり入ったカプセル状の「メラノソーム(メラニン顆粒)」を、近くの表皮細胞「ケラチノサイト」へ次々に供与

表皮細胞「ケラチノサイト」は細胞の核の上に、黒い色素「メラニン(メラニン粒子)」が入ったカプセル状の「メラノソーム(メラニン顆粒)」を集合させ、その黒のシェード「核帽(メラニンキャップ)」で紫外線から、核や表皮下の真皮を守る

黒い色素「メラニン(メラニン粒子)」を含む、表皮細胞「ケラチノサイト」は、肌が生まれ変わるターンオーバーによってアカとなってはがれ落ちる


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