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スキンケア事典

No.02-06 肌にダメージをあたえる「紫外線」とは?

地表に届く太陽光線は、温かさを感じる「赤外線」、まぶしさを感じる「可視光線」、温かさやまぶしさなど感じない「紫外線(Ultra Violet Ray : 略称UV)」があります。
紫外線は波長の長さによって長い順に紫外線A波、紫外線B波、紫外線C波の3種類に分類され、波長が短いほど肌に有害です。

紫外線A波(UV-A・長波長紫外線)

【特徴】
エネルギーは弱いけれど、地表に届く紫外線の約95%を占め、知らず知らずのうちに浴びる生活紫外線。
雲やガラスを透過するため、曇りの日でも室内でも影響が大きいことが特徴。
紫外線量は春にピークがあり、冬でも比較的多いため、年間を通じて肌にダメージを与えます。

【肌への影響】
肌の奥深く、ハリや弾力を保つ真皮まで届き、コラーゲン線維やエラスチン線維を変性。少しずつ肌の老化を促進させ、シワやたるみの原因に。
また、刺激されたメラノサイトがメラニンを生成。「サンタン(日焼けによる黒ずみ)」を起こし、シミの原因に。

【日焼け止め化粧品の表示】
紫外線A波から肌をガードする指標は「PA」。
「PA+」〜「PA++++」があり、「+」が多いほど防止効果が高いことを表します。
紫外線防止効果の目安「PA」と「SPF」


紫外線B波(UV-B・中波長紫外線)

【特徴】
地表に届く紫外線のうち約5%と少ないけれど、エネルギーが強く、屋外で浴びることが多い紫外線。
雲やガラスなどでさえぎられやすい特徴がありますが、空気中で散乱しやすく、日陰にいても影響があり、また、雪や砂浜、コンクリート・アスファルト、水面などで反射します。
紫外線量は夏にピークがあり、肌に急激なダメージを与えます。

【肌への影響】
主に表皮に作用。「サンバーン(日焼けによる炎症)」を起こし、ヒリヒリとした日焼けの炎症、ひどい場合には水ぶくれや皮むけなど深刻なトラブルに。
この「サンバーン」は細胞の損傷を伴うため、繰り返すと皮膚がんの要因に。
また、日焼けの炎症後、刺激されたメラノサイトがメラニンを生成。「サンタン(日焼けによる黒ずみ)」を起こし、シミの原因に。

【日焼け止め化粧品の表示】
紫外線B波から肌をガードする指標は「SPF」。
50までの数値で表され、50以上はすべて「50+」と表示します。数値が高いほど防止効果が高いことを表します。
紫外線防止効果の目安「PA」と「SPF」


紫外線C波(UV-C・短波長紫外線)

3種類の紫外線のなかでいちばん危険なC波は、A波、B波に比べて太陽光線に含まれる量が少なく、オゾン層や大気圏によってカットされ、地表にはほとんど届かない紫外線。
しかし、近年のオゾン層の破壊により、わずかながら地表に到達しているという報告も。

強い紫外線B波を受けてから24時間以内に、表皮や真皮の細胞が損傷を受け、赤く炎症を起こす反応。
発熱、はれ、痛み、水ぶくれなど深刻なトラブルが数日続きます。
応急処置として、水や氷などで冷やし、炎症を抑える薬や化粧品で痛みを和らげ、肌を清潔に保ちます。
ひどい炎症の場合は、皮膚科を受診します。
このサンバーンの症状は、肌の修復を速める合図でもあります。
新しい表皮細胞が急速に作られ、一方で傷ついた細胞は剥がれて排出されるため、皮むけが起ります。
この時、通常のターンオーバーのような角化が十分に行われていないため、肌のバリア機能は低下しています。
肌が乾燥したり、外的刺激を受けやすくなっているため、できるだけシンプルに肌をしっかり保護するケアが必要です。

紫外線A波やB波を受け、肌が黒くなる反応。
一次黒化(即時黒化)は、すでにあるメラニン色素の色が濃くなることで、紫外線を受けた直後から肌が黒くなります。
二次黒化(遅延黒化)は、メラノサイトが活発化することで、新たなメラニン色素が作り出され、肌が黒くなります。
作られたメラニン色素を含む表皮細胞が、ターンオーバーによって肌表面に近づくにつれ、肌が黒く見えるようになってきます。
二次黒化は、紫外線を受けてから72時間後には多量のメラニン生成が始まり、1ヶ月以上続くことがあります。
サンバーンの炎症がない場合は、できるかぎり早めにメラニン生成をブロックするケアを始めることで、二次黒化やシミなどのトラブルを予防したり、最小限に抑えることが可能です。
メラニンのはたらき
肌トラブル別スキンケア「シミ・そばかす」


このように、明日の肌トラブル、将来の肌トラブル、どちらにも大きく関わる美容のうえでは必ず問題となる紫外線。
しかし、朝日を浴びることや散歩などは、気分をすがすがしくさせ、さまざまな肌トラブルに関わるストレスの解消になることもあります。
正しい知識を得て、肌やシーンに合ったものできちんと対策ケアすることで、紫外線を必要以上に怖がる必要はありません。
化粧品で最も効果が出せるアイテムは日焼け止め。ぜひケアに取り入れて、太陽の光の下でアクティブに行動してください。きっと肌に良い効果をもたらします。
基本ステップ3「守るケア」
日焼け止め・UVの選び方とケア方法


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