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スキンケア事典

No.07-04 肌トラブル別スキンケア「しわ・たるみ」

年齢を重ねるごとに肌のおとろえは少しずつ進行し、ある程度の年齢になると肌の弾力やハリが失われ、シワやたるみが見た目に現れます。
これは肌表面の「表皮」下に位置する「真皮」の老化によって引き起こされるエイジングトラブル。
真皮を構成する「コラーゲン」や「エラスチン」の変性や減少が主な原因となります。
真皮の構造
エイジングケアでは年齢に応じたスキンケアを行うことで、ハリのある美しい肌を目指します。

肌のうるおいが不足することで、目もとや口もとなど、表情に沿って見られる浅く細かいシワ。
肌のうるおいは、肌のいちばん表面の角質層に存在する「NMF(天然保湿因子)」と「細胞間脂質」、肌表面に広がる「皮脂膜」、この3つの保湿因子によって保たれています。
しかし、年齢を重ねるごとに、NMFや細胞間脂質、皮脂分泌量が減少し、保湿力が徐々に弱く乾燥肌に傾きます。
また、肌の生まれ変わり「ターンオーバー」のサイクルが長くなることで、角質層が厚くなり、肌のしなやかさが損なわれていきます。
このように小じわは表皮のトラブルで、エアコンや冬など乾燥した環境ではより現れやすくなります。

肌内部の柔軟性や弾力が失われることで、目もと口もと、眉間や額などに見られる深いシワ。
肌のハリや弾力は、表皮より下の真皮を構成する「コラーゲン線維(膠原線維)」や「エラスチン線維(弾力線維)」によって保たれています。
しかし、コラーゲン線維やエラスチン線維は、加齢や紫外線などによってダメージを受け、これらを生み出す「線維芽細胞」も年齢を重ねるごとに働きが低下していきます。
弾力を失い硬くなった肌は、表情を作るために折り畳まれた部分がもとに戻りにくくなり、シワが刻まれた状態になります。

肌内部のハリが低下し、重力の影響で肌が下方に落ち気味になるたるみ。
シワの原因と同様、表皮を支え、弾力やハリを与える肌のベースになっている真皮の変性や減少で、表皮を支えきれなくなり、肌のたるみが起ります。
毛穴も下方向に引っ張られることでしずく型に広がり、毛穴が目立つようになることも。
さらに、筋肉が衰えることによって、皮下脂肪を支えきれなくなり、だんだんとたるみが進行していきます。
皮下脂肪の多いパーツである頬やフェイスライン、目の下などはエイジングトラブルが現れやすく、ほうれい線、口角の下がり、涙袋、二重あごなど、スキンケアだけでは対応が難しい状態になります。

スキンケア

  • 落とすケア
    毎日の洗顔は、脱脂力が弱めの洗顔料を使用し、うるおいを守りながらやさしく洗顔を行います。
    角質層が厚くなり、肌表面がゴワついている時は、古い角質をスムーズに落とすことができるピーリングケアが有効。
    加齢により滞りがちなターンオーバーを促すことができます。
    また、ハリをアップするコラーゲン産生促進成分や、細胞を活性化させる細胞賦活成分が配合されたピーリング料を選び、定期的にピーリングを行うことで、エイジングケアとして効果に期待ができます。
    基本ステップ1「落とすケア」

  • 補うケア
    加齢とともに減っていく肌の保湿因子は、肌表面や角質層内で水分を吸収し、肌の水分を保持する保湿成分や、肌の水分が蒸発するのを防いで水分を保持するエモリエント成分が配合された化粧水乳液美容液などで補うことができます。
    エイジングケアを目的とした化粧品では、保湿成分のほか、老化を進行させる要素に対して働きかけたり、ハリや弾力キープのためのサポートをしたりなど、さまざまな成分が配合されています。
    また、肌を引き締める収れん成分もあわせて補うなど、総合的にアプローチすることで効果に期待ができます。

    そして、血行を良くするマッサージやツボ押しをプラスすることもおすすめ。
    血行不良は加齢もひとつの原因になります。
    肌の代謝に必要な栄養や水分が不足すると、くすみや乾燥トラブルが起りやすく、老化を進行させることも。
    セルフマッサージは摩擦で肌に負担をかけないよう、マッサージに適した美容液やクリームを使用します。

    エイジングケアでは無理な力をかけずに、特にやさしく行うことがポイント。
    弾力を失いかけたコラーゲン線維は、引っ張られるとよりダメージを受ける可能性があるため、ソフトに滑らせるようなイメージで、ゆっくりリラックスをしながら行います。
    心地よいスキンケアは脳内ホルモンが放出され、血行促進以外にも肌に良い効果をもたらすことが期待できます。
    基本ステップ2「補うケア」

  • 守るケア
    知らず知らずのうちに紫外線を浴び続け、シワやたるみなど肌の老化を加速させる「光老化」。
    紫外線は温かさやまぶしさなどを感じず、雲やガラスを透過するため、曇りの日でも室内でも注意が必要です。
    肌にダメージをあたえる「紫外線」とは?

    日中は日焼け止めを使用することで、紫外線による真皮の衰えを予防することができます。
    日焼け止めは、シミやそばかす予防としてはもちろん、エイジングケアとしても重要なステップ。年間を通じて、朝のケアに取り入れるべき必須アイテムです。
    基本ステップ3「守るケア」

    エイジングケアはトラブルが現れる前に取り入れて、予防をすることがベストですが、老化は生きている限り進行していくもの。
    始める年齢はいくつでも、遅いということはありません。
    エイジングトラブルで強いコンプレックスを抱えている場合は、美容皮膚科などの治療によってスピーディーに解決できることもあります。
    スキンケアを基本として、最新の治療を受けることも選択肢のひとつです。


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